カンャパー アラムラツクさん

カンャパー アラムラツクさん
Profile
氏名:
カンャパー アラムラツク
(2019年 都市環境科学研究科 建築学域修了)
出身地・出身国:
タイ

研究について

Interview

研究テーマを簡単に教えてください。

 私はバンコクにおけるコンドミニアム(日本ではマンション)の管理と保守整備について研究しています。バンコクでは、交通網の発達につれてコンドミニアムが増加しています。そのため、古くなってきたものは管理や保守整備が必要になってきています。しかしながら、コンドミニアムはバンコクにとって新しいものなので、その管理や保守整備についての知識や経験がありません。日本では1960~70年代にかけて多くの団地やアパートが建てられ、その中には管理が困難なものもあります。日本がそれを克服すればその経験はバンコクにも活かせるものと考えています。

Interview

首都大学東京での研究を通じて何を達成したいですか。

 私はもちろん規定の期限内で博士課程を修了したいと思っていますが、異文化に身を置いて研究できるということは非常に価値あることだと考えています。首都大学東京での全てが私に新しい学びと知識をもたらせてくれます。

Interview

首都大学東京を研究の場所として選んだ理由は何でしたか。

 日本へは今まで何度も来たことがあり、 印象深い様々なことがあったため、もともと日本は留学先候補の一つでした。首都大学東京のワークショップに参加する機会があり、そこで私と同じ研究課題に興味を持っている教授に出会い、また奨学金も得ることができたため、首都大学東京を選びました。

日本での生活について

Interview

これまでのところ東京での生活はいかがですか?

 実際に住み、勉強を始めてみたら、日本の文化と社会の中に観光で来ていた時とは違う側面を見つけました。四季の中の美しい自然とそれぞれの季節の中にあるお祭りを経験してきました。直面している問題は日本語です。特に日常生活 や大学での手続きなどに必要な重要書類に困っています。首都大学東京のスタッフの皆様や私の教授、チューター、友達など多くの方に助けていただき、毎日頑張っています。

Interview

東京に来てから文化や習慣の違いによる驚きや、問題などに直面しましたか?

 日本には長時間労働の文化があります。ハードワークで、高いストレスを受けています。ランチタイムでも、日本の人たちは自分のデスクで食べたり、レストランでも短時間で済ませたりしています。長時間労働の後も、まっすぐに帰宅せずに職場仲間で飲み出かけ、深夜に家に帰っています。時々、飲みすぎて電車や路上で寝てしまっている人も見かけます。

将来について

Interview

将来、東京と母国の間でどのような役割を担いたいですか。

 日本で勉強をしている間に、多くの日本の建築作品を見る機会がありました。修了したら、タイの大学の講師の職に戻るので、帰国後は日本の様々な知識と建築に関することをタイの学生にシェアしたいと思っています。タイの多くの学生は日本が好きで日本へ来たいと思っていますので、タイと日本の共同で実施するワークショップや建築の視察を計画して、知識と文化の交流を行いたいと考えています。